Q1 選ばれる町の要素として最も大切なのは?
 
 選ばれる理由を考える時、上記のグラフの予測が参考になります。高浜町で減少が著しいのは子どもと働き手世代です。その要因としてはやはり「地域の仕事が不足している」という事ではないでしょうか。自らの経済基盤が設計できなければ高浜で暮らしてもらう事はできません。また働き手世代が少なくなれば子どもの数も必然的に減ってしまいます。
 選ばれる要素の根本である「仕事づくり、雇用づくり」を積極的に推し進めます。
 
Q2 選ばれる要素は、経済面だけですか?
 
 いいえ、経済面だけが町の魅力ではありません。医療・介護福祉体制や子育て施策、教育の充実なども大切な要素となります。以前、高浜病院の医師確保の動きの中で、ある医師の方に「高浜病院に行く、行かない、の判断材料として町の子育て支援と教育体制も重要だ」と言われ事があります。子供を持つ世代にとっては、仮に給与が良くても、子育て支援や教育体制が不十分では、選ばれない理由になることがあります。
 病気をした時、安心できる医療体制、年を重ねて介護が必要なった時のサポート体制、我が子が受ける教育の質なども、自分が暮らす町として重要な選択肢となります。医療・福祉・教育の充実から生まれる「安心感」、そして現実的な生活を支える地域経済の立て直しによる「活気」、この2点が選ばれるための大きな柱となります。ソフト・ハードの両面から、この柱をしっかりとしたものに創り上げていきます。
 
Q3 安心感を創るためには、どんな施策が必要ですか?
 
 まず焦眉の急は、高浜病院をどんな形で存続させるか、という課題です。近隣の小浜市・舞鶴市に総合病院があるとはいえ、一般的な病気や外傷に対応できる地域医療拠点として、また、今後必要となる高齢者の健康づくりと連携を図る上でも高浜病院を無くすわけにはいきません。そのためには、将来を見据えた地域医療ビジョンを明確にし、町として必要な行動をとります。
 また、急速に進む少子化に対応するための子育て支援や教育の充実も重要課題です。従来の医療費無料化や出産祝金といった経済支援だけではなく、保育サービスの充実やソフト面の支援などを整えます。
 そして教育においては基礎学力の向上をベースに「知識を持つ」から「知識を活かす」環境を作ると共に、町独自の奨学金制度や人材育成基金を創設し、将来に向けた町の人材創りにも取り組みます。
 
Q4 活気の源、地域経済の立て直しに向けた考えは?
 
 低迷する地域経済の立て直しは、思い切った発想の転換が必要です。
まず、農業・漁業に関しては価格低迷と後継者不足が大きな課題であり、生産量を高める事も大切ですが「誰に売るのか、どう売るのか」という視点と「それを担う人・組織」を意識することが必要です。この視点は商業や観光も同様で「選ばれるためのブランド化」を意識しながら町として有効な施策を展開していきます。
 次に高浜町の基幹産業である発電所関連の仕事・雇用については、これまで以上にメンテナンス(管理・修繕)業務を地元で担える体制づくりが必要です。世界的な原子力発電回帰の流れを考えると高浜町や若狭地域の人材が技術力を蓄積する事は将来的に大きな資産となります。そのための支援体制を町でサポートしていきたいと考えています。
 最後に公共事業についてですが、国・県そして町も以前のような財政状況にない今、限られた財源を地域内で、どう有効に循環させるかを考える必要があります。そのためには計画中の大型事業の見直しや既存事業の精査を行なうと共に、現状に合った新たな事業をきめ細かく展開したいと思います。
 また、役場の業務を徐々に民間に委ねていくことで、行政のスリム化も進めたいと思います。
 
Q5 選ばれる町を実現していくための体制づくりは?
 
 まずは、役場組織の見直しが必要だと思います。政策に合わせた課の統合・再編、縦割り構造の弊害を無くすような横断的機能(横のつながり)、また役場内の隠れた意見やアイデアがスムーズに流れるような風通しの良い体制を早急に作ることが大切です。
 さらに主要な事業展開では、特定の課が担うのではなく横断的なプロジェクトチームを作るなどし、最大限の事業効果が得られる仕組みを作りたいと思っています。
 また、町民に対する情報公開と参画機会を広げ、役場と町民のベクトル(進むべき方向)を合わせていくと共に、行政業務に関連する各種審議会の見直しも進めていく必要があります。
 
Q6 町づくりは人づくり。人づくりの考えは?
 
 町の魅力の根幹は「人」です。人が考え、行動する事で町の魅力が創られます。人づくりは、今後予想される厳しい自治体間競争を勝ち抜くためにも重点施策として位置付けています。
 まず、町づくりの模範となるべき役場の意識を変えていく必要があります。新たなニーズや世の中の変化に対できる役場職員を育て、新たな発想で事業を計画していく事が大切ですし、優秀な民間の人材との協働などを積極的に進めていきます。
 そのためには、磨けば光る人材を外部(県・民間企業等)に出向させ、経験と能力、客観的な視点を育てることも大切ですし、外部の視点と知恵を役場に取り込む事も考えています。
 また目に見えない町の魅力として「町の雰囲気」が挙げられますが、これを創り上げるには町民の皆さんの協力が不可欠です。景観形成、文化、ライフスタイル(生活様式)、人の振舞いなど・・・高浜の自然と田舎の良さを活かした「高浜型生活様式」を作り「暮らしブランド」としての高浜町を目指したいと思います。
 そして、その実現に必要な人づくり・組織づくりに取り組みます。